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北九州の小倉城

 慶長七年(1602年)、細川忠興が8年の歳月をかけ、現在の福岡県北九州市小倉北区に築いた城で、勝山城、勝野城、指月城、湧金城、鯉ノ城など多くの別名があります。四階より五階が大きい「唐造り」という構造の天守閣を持ち、当時は全国でも唯一の珍しさでした。忠興城は城下町繁栄のため、諸国の商人、職人などを集めて商工業保護政策を実施したり、外国との貿易を盛んにさせました。また同時に、日本三大祭のひとつである祇園祭も誕生させます。  2度の焼失を経た現在は、現存する石垣や堀に加え、再建された天守閣、櫓、庭園、大名屋敷、展望スペース、小倉城の歴史や文化を学べるコーナーなど見所が満載です。春には約300本の桜が咲き乱れ、昼はもちろん、夜桜見物のイベントもあります。秋には紅葉が美しいことでも知られ、10月中旬には「北九州小倉城まつり」が開催されています。続日本100名城(181番)にも指定されています。

歴史

 古くから交通の要塞として機能し、発展を遂げてきたこの地は、度々歴史の攻防の舞台となってきました。その中で、戦国時代末期(1569年)、豊臣秀吉の武将である中国地方の毛利氏が現在の地に城を築いたのが小倉城の前身となります。その後高橋鑑種や毛利勝信が居城し、関ヶ原の戦いで功を収め入国した細川忠興が慶長七年(1602年)に大改修を行ったのが小倉城のはじまりとされています。8年の歳月をかけて四重五階の天守閣を完成させた後は、城下町の整備や開発、交通の便を活かした海外貿易などを積極的に行いました。

 寛永七年(1632年)に細川氏が肥後(現在の熊本)に移ったあとは、播磨国明石より小笠原忠真が小倉城に居城し、幕末まで小笠原氏の居城となります。回遊式庭園なども整備されますます発展を遂げていきますが、天保8年(1837年)、城内から発生した火災により全焼してしまします。2年後に再建されましたが、この時天守閣は再建されませんでした。

 さらには慶応2年(1866年)、小倉城は第二次長州征討時に第一線基地となり、奮闘しましたが戦線を後退、自ら小倉城に火を放ち再び全焼させました。

 第二次世界大戦時には陸軍の司令部などが置かれていたために、戦後アメリカ軍に接収されますが、1957年に解除され、1959年には市民の熱望叶い、天守閣の再建を果たします。内部は郷土資料館としても利用されました。1990年には全面リニューアル、現在まで続く体験型施設となりました。2017年には続日本100名城に指定されました。

見どころ

・天守閣

全国でも珍しい「唐造り」という四階より五階が大きい建築様式が用いられています。内部はテーマパークさながら、1500体の和紙人形で再現した城下町のジオラマ、歴史資料展示、大人も乗ることのできる豪華な大名かご、映像、アニメ、からくり人形などの視聴コーナーなど、さまざまな体験施設があります。また小倉の街並みを一望できる展望スペースもあります。

・八方睨みの虎

 日本最大級の二つの虎の絵です。「迎え虎」の雄、「送り虎」の雌がそれぞれ描かれた雌雄一対の絵は、高さ4.7メートル、幅2.5メートルもあり、圧巻です。どの方向から見ても虎が正面に見えるため「八方睨み」と呼ばれています。

・野面積みの石垣

 建築当時のまま現存する遺構で、切り石を使わず自然の石を積み上げる「野面積み」という技法を用いて建築されました。切り石のほとんどは同市内にある足立山から運んできたものと言われています。

・大手門

小倉城の正門で、巨石を使用した立派な門です。

・着見櫓(糖蔵)

 沖からの通航船を監視していた小倉城の着見櫓です。現在は「漬物処糠蔵ぬかぐら」として営業しており、小倉城城主の小笠原忠真が好んだぬか漬けを味わうことができます。

・中津口門の大石

 城東にある中津口門は明治時代に解体され、石垣に使われていた巨石は、現在の八坂神社の東に置かれました。明治時代の若者たちは、この石を睨みつけると成功すると言われていたため、「大石睨み」や「出世石」と呼んだそうです。

・八坂神社

 細川忠興が祇園社を祀った神社です。県指定文化財である忠興の眼病平癒祈願の石造燈篭や鳥居があります。

・小倉城庭園

 細川氏の時代には長岡佐渡の屋敷、小笠原氏の時代には藩主の下屋敷だった場所を、現在は大名庭園と武家の書院を再現した施設として利用できます。全国でも珍しい礼法に沿った伝統的な生活文化を味わえ、予約すれば大名が食した本膳料理も楽しめます。

 ・小文字焼き

 昭和23年、国体選手を歓迎するために始まった小文字焼きは、今でも毎年8月13日に足立山北側で行われていて、小倉の夏の風物詩として楽しまれています。

開園時間

小倉城、小倉城庭園
【開館・公開時期】年中無休
【開館・公開日時】
4月~10月 9:00~18:00
11月~3月 9:00~17:00